自動運転車向けソフトウエアを開発する韓国の新興企業、ストラドビジョン(StradVision)は5日、ドイツの高級車メーカー大手と世界的なティア1サプライヤーと契約すると発表した。契約先の企業名は公表していない。


高級車メーカーとの契約では、ナビゲーションおよび車線維持支援システム向けのAR(拡張現実)技術を提供。ティア1サプライヤーとの契約では、自動駐車支援機能をサポートするサラウンドビューモニタリングアルゴリズムをOEM(相手先ブランドによる生産)提供する。

■40車種以上に搭載へ

高級車メーカーに提供するストラドビジョンのAR技術は、同メーカーが2022年から世界で量産予定の40車種以上に搭載される。物体認識AI(人工知能)ソフトウエア「SVNet」の技術を応用しており、車載インフォテインメントシステムの課題を解消。ナビゲーションが表示される自動車のセンタースクリーン内に、ナビゲーションや車線維持補助システムのための各種情報を投影するなど、視覚的情報の品質向上に寄与するという。

ストラドビジョンの「SVM(サラウンドビューモニタリング)」技術は、自動車の側面に沿って取り付けられた複数のカメラで収集した広角画像を組み合わせ、360度全方向の物体や状況を認識。自動駐車の課題を解決するもので、ティア1サプライヤーへのOEM提供を実現した。

2021/4/6

 

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