米ゼネラル・モーターズ(GM)が10日発表した2021年の中国国内販売台数(小売りベース)は前年比0.3%減の289万1900台だった。4年連続の減少となったものの、世界的な半導体不足などの問題があったにもかかわらず、ほぼ横ばいを維持できたことから、今年は増加に転じるとみている。


21年第4四半期(10~12月)は前年同期比22.7%減の73万7400台と大幅に減少した。半導体不足による減産が響いたとみられる。

GM中国法人のジュリアン・ブリセット社長は今年の展望について「中国の自動車業界と当社のパフォーマンスについて楽観している」と語った。同社は2021年中に高級車や新エネルギー車(NEV)など20モデル以上の新型車や改良車を投入する方針だ。

■宏光ミニEVの五菱ブランドが好調

21年通年のブランド別の販売台数は、ビュイックが7.8%減の81万5900台、シボレーは21.1%減の22万9600台で、高級車ブランドのキャデラックが0.5%増の23万1800台だった。

上汽通用五菱の五菱ブランドの販売は28.5%増の140万3800台と2けた増を示した。小型EV(電気自動車)「宏光ミニEV」の販売が好調で40万台超に達したとしている。一方、宝駿ブランドは47.6%減の21万800台と大幅に落ち込んでいる。宝駿ブランドは2020年も33.9%減を記録しており、大幅減が続く格好となった。

■10~12月は五菱以外が減少

10~12月期では、ビュイックが31.2%減の19万9500台、シボレーは38.1%減の5万2500台で、キャデラックが36.2%減の5万1000台となっている。五菱ブランドの販売は7.4%増の40万1100台、宝駿ブランドは73.6%減の3万3200台だった。

2022/1/11

 

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