スウェーデンの商用車大手ボルボは14日、北米市場向けに開発した電気自動車(EV)の大型トラックである「VNRエレクトリック」の航続距離を従来比で83.3%延長すると発表した。電池パック6個オプション搭載車の航続距離は440キロメートルに達するとしている。

ボルボは2020年12月にVNRエレクトリックを発売。その際に航続距離は240キロとしていた。今回の改良モデルは今年の第2四半期(4~6月)にバージニア州ニューリバーバレー工場で生産を開始する予定だ。

■容量は565キロワット時

改良モデルでは電池の設計を変更。電池パック6個オプション搭載車の蓄電容量は565キロワット時(kWh)に達した。急速充電に必要な時間も短縮したとしており、出力250キロワットの充電機を使用した場合、蓄電容量の80%まで充電するために必要な時間は電池パック6個オプション搭載車が90分、電池パック4個オプション搭載車が60分とされている。

■30年までに販売台数の5割を電動化

同社は2019年にEVの販売を開始。現在は6モデルのEVトラックを販売しており、2030年までに年間販売台数の50%を電動化することを目指している。

2022/1/17

 

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