イランの国民車メーカーであるイラン・ホドロ(IKCO)は19日、2017年6月にアルジェリアでの現地生産を開始すると発表した。セダンの「デナ(Dena)」を生産する。同日に生産設備の第1陣の発送を開始した。


来年3月までに設備の据え付けを完了し、試験などを経て6月にSKD方式で量産を開始する計画だ。17年の生産目標は8000台、部品の現地調達率は5%となる見込み。2020年には2万5000台まで引き上げ、現地調達率は40%まで引き上げることを目指す。

現地生産は合弁会社のIKCO―アルジェリアを通じて行う。ホドロは昨年10月にアルジェリアに完成車1万5000台を輸出することで同国政府と合意したが、その際に現地生産を検討することでも合意していた。

■各社とも1万~3万台で進出
アルジェリアでは現代自動車が今年7月に年産能力1万5000台の商用車工場を開設した。20年までに2万2000台まで引き上げる計画となっている。今年2月には安徽江淮汽車(JAC)も同国へ進出する計画を発表。年産能力1万台の小型トラックの組立工場を建設するとしていた。

アジア勢以外では、ルノーが14年11月に北西部オラン近郊のOued Tlelatで合弁会社による新工場を開所。乗用車と小型商用車(LCV)を生産しており、当初の生産能力は年間2万5000台で、19年までに7万5000台に引き上げるとしていた。

2016/11/21

 

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