ゼネラル・モーターズ(GM)は28日、上海汽車との中国合弁会社、上海通用(上海GM)が湖北省武漢市に建設した工場が同日、操業を開始したと発表した。1期工場の投資額は70億元(約1319億円)。年産能力24万台で立ち上げる。上海GMにとって、上海市浦東新区、山東省煙台市、遼寧省瀋陽市に続く4カ所目の乗用車工場となる。

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新工場はプレス、ボディ、塗装、組み立ての施設を備え、ロボット452台を導入。ボディショップの自動化率は97%に上る。工場には、部品のサプライゾーンと物流ゾーンが併設されている。

■2期工場は17年稼働

上海GMは同日、武漢工場の2期工事を開始したことを明らかにした。投資額は75億元(約1413億円)で、2017年に稼働する見通し。2期工場も1期工場と同様、プレス、ボディ、塗装、組み立ての施設を備え、完成後の完成車の年産能力は、現在の2倍の48万台に引き上げられる。

完成車と合わせ、パワートレイン工場の建設も計画されており、投資額は約10億元(約188億円)となる見込み。

上海GMは1997年に設立。ビュイックとキャデラック、シボレーブランドを中国国内で生産または輸入し、販売している。14年の中国国内の販売台数は前年比13.1%増の171万25台と過去最高を記録した。

GMの14年の中国販売は、GMと上海汽車、柳州五菱汽車の3社合弁である上汽通用五菱汽車、第一汽車との商用車合弁、一汽通用(一汽GM)を含め、12%増の353万9970台となり、最高記録を更新。GMは中国で5万8000人以上を雇用している。

2015/1/29

 

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