自動車部品大手の米インテバ・プロダクツは14日、ルーマニアと中国で新工場を開設したと発表した。ドイツの技術センターも移転・拡張しており、海外での事業拡大を続けている。


ルーマニアではハンガリーとの国境に近い北西部のオラデア(Oradea)市にルーフシステムのコンポーネントを製造する工場を設置した。従業員数は100人超で、4月中に研修を始め、今年の夏をめどに稼働を開始する予定だ。

中国では湖北省の武漢市でルーフシステムの生産工場を開所した。先週から生産を開始しており、広汽フィアット向けに製品を出荷している。武漢工場はインテバにとって中国で7カ所目の生産拠点となる。同社は長春市や成都市、上海の外高橋保税区、江蘇省の鎮江市などに工場を展開している。

独技術センターはノルトライン=ヴェストファーレン州ヴッパータール市にあったが、同州内のゾーリンゲン市に移転した。オフィスと研究室を拡張したとしている。同センターではコックピットや内装、ドアモジュール、モーター、樹脂部品などの研究開発と、顧客である自動車メーカー向けの技術サービスを実施。主な顧客はダイムラーとフォルクスワーゲン(VW)、BMWなどとなっている。

2015/4/16

 

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