自動車部品大手の英GKNドライブラインは20日、華域汽車系統との合弁会社である上海GKNドライブシャフト(SDS)が5年間で8億5000万米ドルの投資を計画していると明らかにした。特に全輪駆動システム(AWD)とハイブリッド車(HV)の駆動システムの開発・生産準備に充てる方針だ。


GKNは中国の自動車生産台数が2014年の2260万台から2022年には42%増の3210万台まで伸びると予測。AWDの需要は、この間に最大で140%の成長を示すとみており、投資拡大を決めたとしている。

華域汽車系統の親会社である上海汽車集団(SAIC)からは小型SUV(スポーツタイプ多目的車)のMG「GS」のAWDと前輪駆動システムを受注しており、そのほかの自動車メーカーからの受注獲得も期待している。

■技術センターと2工場を新設

設備投資としては、上海市で床面積2万2000平方メートルの技術センターの建設を進めており、200人のエンジニアの採用も進めている。今年の12月には正式に開所する予定だ。

生産面では成都市で新工場を建設する計画があるほか、江蘇省丹陽市で粉末冶金部門の新工場を建設しており、今年の下半期中に開所する。上海や重慶、武漢、長春の既存工場の増強も行うとした。

2015/4/21

 

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