フィアット系の自動車部品メーカーであるマニエッティ・マレリは7日、ブラジルでPSAプジョー・シトロエン系列の同業であるフォルシアとの合弁工場を開所したと発表した。

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新工場は北東部ペルナンブーコ州ゴイアナ市にあるフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)の工場内に所在する。FCAのゴイアナ工場は今年4月に正式開所したばかりで、小型SUV「レネゲード」を生産している。マニエッティとフィアットの合弁工場もレネゲードの部品生産を開始した。

合弁会社の商号はFMMペルナンブーコ・コンポネンテス・オートモーティボスで、出資比率はマニエッティが65%、フォルシアが35%。投資額については公表していない。

■樹脂製の内外装部品を製造

生産品目はインストゥルメンタルパネルやコックピット、センター・コンソール、ドアパネルといった内装部品のほか、バンパーやスポイラーなど樹脂製の部品を幅広く手掛けるとした。長期目標として売上高2億ユーロ(約270億円)の達成を目指す。

マニエッティは1978年にブラジルへ進出し、16カ所に工場、5カ所に研究開発(R&D)センターを展開。同国で9000人を雇用しており、売上規模は8億2000万ユーロ(約1106億円)に達している。

フォルシアは1997年の進出で、15カ所に工場、3カ所にR&Dセンターを置く。従業員数は3400人で、売上高は6億8000万ユーロ(約917億円)となっている。

2015/5/8

 

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