インドの自動車大手タタ・モーターズが15日発表した4月のグループ世界販売台数(出荷ベース)は前年同月比4%増の7万7701台だった。3カ月連続の増加。タタブランドの乗用車販売が好調で、2けた増を続けている。


乗用車のグローバル販売は6%増の5万1021台で、このうちタタブランドが32%増の1万356台に達した。傘下の英高級車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)は1.3%増の4万665台で、2カ月連続の増加。

タタ大宇ブランドを含む商用車のグローバル販売は1.4%減の2万6680台で、2カ月連続のマイナスとなった。

■ベトナムのTMTと正式契約

タタ自は同日、ベトナムの地場メーカー、TMTモーターとベトナム国内の販売、生産で提携する契約を締結したと正式に発表した。TMTは今後、タタの商用車と乗用車をベトナムで輸入販売。将来的にはタタからCKD部品を輸入して組立生産する計画だ。

地元メディアは、TMTがタタの格安車「ナノ」の組立生産も視野に入れていると報じている。TMTは2012年にタタの格安車「ナノ」のベトナム販売を計画したが、その後、中止した経緯がある。

ハノイに本社を置くTMTは、同国の完成車メーカーのトップ10に入っており、現代自動車の小型トラックのほか、北部フンイエン省に保有する工場で生産する「クーロン(CUULONG)」ブランドのトラックを販売している。TMTの今年の販売目標は7900台。

2015/5/18

 

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