自動車部品大手の英GKNドライブラインは16日、タイ中部ラヨン県に建設した全輪駆動(AWD)システムの新工場を開所したと発表した。前輪および後輪アクスルのファイナル・ドライブ・ユニット(FDU)や電子ディファレンシャル・ロッキング(EDL)システムなどを製造し、トヨタや日産、三菱自動車などの自動車メーカーに供給する。


新工場の面積は4800平方メートルで、ラヨン県ヘマラート・イースタン・シーボード工業団地内のドライブシャフトとコンスタント・ベロシティ・ジョイント(CVJ)を製造する既存工場に隣接して建設した。

GKNは、アジア太平洋地域のAWD車の需要が急速に伸びており、域内で製造されるAWDが2020年までに世界の生産量の約3分の1に達するとの市場調査を引用。新工場の稼動により、顧客である自動車メーカーに先進のAWD技術を提供できると強調した。

同社は1998年にタイで生産を開始。2003年に鍛造工場を設置し、昨年にはドライブシャフトの生産能力を増強している。

2015/7/21

 

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