スイスに本社を置く自動車鋳造部品メーカーのジョージ・フィッシャー・オートモーティブ(Georg Fischer Automotive、GFオートモーティブ)はこのほど、カナダの自動車部品大手リナマーと米国で合弁会社を設立すると発表した。GFにとっては初の北米拠点となる。


合弁会社の商号はGFリナマーで、出資比率は折半。今年9月に設立手続きを完了し、2017年中に米東南部で設置する工場で生産を開始する予定だ。

パワートレイン関連や車体構造部品などに使用される高圧鋳造部品を製造する。主に北米自由貿易協定(NAFTA)域内の欧州系自動車メーカーに供給する予定だ。投資額は5年間で1億米ドルとしている。

GFオートモーティブの14年の売上高は14億スイス・フラン(約1811億円)で、ドイツとオーストリア、中国の9カ所に工場を保有する。従業員数は4898人となっている。鋼材だけでなく、アルミニウムやマグネシウムといった軽量化につながる素材の鋳造技術に強みを持っている。

2015/7/22

 

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