フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は1日、ダッジ「チャージャー」を世界全体で計32万2078台をリコール(回収・無償修理)すると発表した。エアバッグの異常展開が原因で、事故の連絡は受けていないものの、軽傷被害者が3人いる。


今回のリコールは先月25日付で発表したピックアップトラックのラムシリーズの84万台のリコールの追加分となる。ラムの場合は、4ドア車のエアバッグやシートベルトのプリテンショナーを制御するモジュールに不具合があり、ドアを強めに閉めるなど、低いレベルの衝撃にも反応してしまう場合があった。ただし、確率にすると0.005%より少ないとしている。

チャージャーの場合もほぼ同様の症状で異常展開が発生する確率は0.01%とされた。対象となるのは2011~14年モデル。チャージャーのエアバッグとシートベルトのプリテンショナーを制御するモジュールはドアの形状により、同モデル固有のデザインであることから、ほかの乗用車には影響しないとの見方を示した。

32万台の内訳は米国が28万4153台、カナダが1万3169台、メキシコが2484台、北米自由貿易協定(NAFTA)域外が2万2272台となる。

2015/8/4

 

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