ホンダは5日、タイの現地法人、アジアホンダモーターの上半期(1~6月)の輸出額が408億バーツ(約1449億円)に上り、前年同期比で27%増加したと発表した。アジア、オセアニア地域で「シティ」の需要が増加したことに加え、クロスオーバー車の新型「HR―V」の人気が貢献した。


完成車(CBU)の輸出額が78%増の190億バーツ(約674億6000万円)を記録。特に豪州と中東の需要が大きかった。CKD輸出は3%増の197億バーツ(約699億5000万円)で、インドネシアとマレーシア、南米のホンダ工場向けの需要が増大した。交換部品やアクセサリーの輸出額は25%増の16億バーツ(約57億円)で、特にインドネシアとインド、ベトナム、カンボジアの需要が伸びている。

ホンダは1997年からタイ工場で生産したモデルの輸出を開始。タイ工場の生産能力は年間30万台で、11モデルを生産し、アジア、オセアニア、中東、アフリカ、中南米の70カ国以上に輸出している。

■マレーシアの上期販売17%増加

ホンダは同日、マレーシアの四輪車生産販売合弁会社ホンダ・マレーシアの上半期(1~6月)の販売台数が前年同期比17%増の4万3597台に達したと発表した。2015年通年の販売目標8万5000台の達成に向け、順調に進んでいるとしている。

ホンダ車は国民車ブランドを除き、マレーシアの新車市場で最大の販売台数を記録。市場シェアは13.5%に上り、前年同期を2.3ポイント上回った。

1~6月の月間平均販売は7200台以上に上り、5月には月間最高となる9582台を販売。6月には市場シェアが過去最高の15.1%に達している。

モデル別では「シティ」が最大で、販売全体の41%を占めた。これに「ジャズ」の19%、「HR―V」の17%が続いた。

ホンダ・マレーシアは2000年の設立で、出資比率はホンダが51%、DRBハイコムが34%、オリエンタル・ホールディングスが15%。

2015/8/6

 

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