中国の浙江吉利集団傘下のボルボ・カーズが19日発表した上半期(1~6月)決算は、売上高が前年同期比12.3%増の752億1500万クローナ(約1兆938億円)、営業利益が71.5%増の16億6000万クローナ(約241億円)だった。

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上半期の販売台数は1.4%増の23万2284台で、欧州市場の回復が寄与したとしている。今年通年の販売目標である50万台は据え置くとした。

同社のサミュエルソン社長兼最高経営責任者(CEO)は「かなりよい業績だったと思う。当社の進んでいる方向が正しいことが証明された。通年でも増益が期待できるだろう」と述べた。

上半期にはスポーツタイプ多目的車(SUV)の「XC90」を5月から納車し始めたことが奏功した。同モデルはすでに5万7000台を受注したとしている。

5月には米サウスカロライナ州で新工場を建設すると発表している。新工場は今年の秋に起工し、2018年中に開所する予定。当初の生産能力は年間10万台と見込んでいる。

■中国合弁への出資比率を拡大

同社はまた、中国の組立工場やエンジン工場、研究開発センターを運営する合弁会社の出資比率を吉利側と対等の50%に引き上げたと明らかにした。

中国市場に対するボルボのプレゼンスを増すことが狙いと説明している。出資額は22億クローナ(約320億円)に上る。

2015/8/20

 

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