英自動車工業会(SMMT)が20日発表した7月の英国の乗用車生産台数は前年同月比11.2%減の11万7665台だった。3カ月ぶりの減少。国内向けが24%減の2万2500台で、2カ月連続の減少となった。輸出向けは7.6%減の9万5165台で、2カ月ぶりに減少に転じた。各社の夏季休暇のパターンが変わり、一部の工場で例年よりも停止期間が早まったことが影響した。


1~7月の累計生産は前年同期比1.4%減の91万1307台。国内向けが8%増の21万1098台、輸出向けが3.9%減の70万209台だった。

SMMTのハウズ最高責任者は、国内の自動車生産が堅調を維持しており、秋には複数の新型車が市場に投入される予定と述べている。

■商用車生産は6カ月連続の増加

SMMTが同日発表した7月の商用車生産は46.3%増の9274台と急伸した。6カ月連続で2けた増を記録。内訳は、国内向けが137.6%増の5048台、輸出向けが0.3%増の4226台だった。

1~7月の累計生産は32.4%増の5万7967台で、国内向けが42.5%増の2万9535台、輸出向けが23.2%増の2万8432台だった。

ハウズ最高責任者は、商用車生産が回復を続けていることを7月の統計が示していると指摘。フリート市場の買い替えサイクルが正常に戻り、オンライン販売市場も成長を続けていると述べた。

■エンジン生産は2カ月ぶり減少

7月のエンジン生産は10.2%減の18万4992基で、3カ月ぶりに増加していた前月からマイナスに転じた。乗用車メーカーの夏季休暇が前倒しとなったことが影響した形。国内向けが23.5%減の5万8088基と3カ月ぶりの減少。輸出向けは2.3%減の12万6904基で2カ月ぶりに減少した。

1~7月の累計生産は4.2%減の144万9726基で、国内向けが6%減の50万4171基、輸出向けが3.2%減の94万5555基だった。

2015/8/21

 

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