韓国の鉄鋼大手ポスコはこのほど、中国第一汽車(FAW)グループの吉林省長春市の研究開発(R&D)センターで、技術展示会を開催したことを明らかにした。広汽トヨタ、広汽ホンダ、東風日産との技術展示会に続く4番目のイベントで、FAWグループの購買、生産、R&D部署の関係者や、自動車部品メーカーの関係者など、1027人が参加した。

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ポスコとFAWグループは、自動車鋼板に関する継続的な技術交流に基づき、最近では電気自動車(EV)の開発分野まで交流を広げている。両社は一歩進んだ技術協力を目指し、今回の技術展示会とセミナーを共同企画・開催した。
FAWグループの技術展示会では自動車鋼板、電気鋼板、線材、ステンレスなど、ポスコが生産する自動車用素材の競争力を取引先に披露することに重点を置いた。

また、ポスコとグローバル・プラットフォーム事業を共同で推進する部品メーカー4社が展示会に参加し、製品と技術力を紹介する共同マーケティングを展開。特に、展示中にポスコと現地法人の社員などが顧客の多様なニーズに応えられる密着ケアサービスを提供して展示への理解度を深めた。

■技術セミナーも開催

一方、ポスコはFAWグループのR&Dセンターで、各社の設計・品質・生産部門のエンジニアと購買部署の担当者など、276人が出席する技術セミナーを開催。高機能製品、超高強度鋼、製品の利用技術および性能評価を紹介し、自動車部品用のステンレススチール・線材製品に対するテーマ発表と討論も行った。
ポスコは今月、東風プジョー・シトロエンでも技術展示会を開催する計画という。

2015/10/6

 

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