浙江吉利集団傘下のスウェーデンの自動車メーカー、ボルボ・カー・グループ(ボルボ・カーズ)は6日、自動運転車(自動走行車)の自動運転との切り替えを管理するための直感的な操作が可能なドライバーインターフェースを発表した。

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同社は、自動運転技術の出現により、ドライバーと自動車とのユーザーインターフェース重要になると説明。特にドライバー自身による運転と自動運転との安全で切れ目のないモード切り替えを重視した。

ボルボの自動運転システム「インテリセーフ・オート・パイロット」は、シンプルかつ直観的に操作できるデザインが特長。自動運転モードのオン、オフは、ステアリングに取り付けられた独自デザインのパドルスイッチで操作できる。

自動運転が可能なルートに入ると、その状態をドライバーに伝えるメッセージとともに、ステアリングのパドルスイッチのライトが点滅する。パドルスイッチは2つ取り付けられており、両方同時に引くことにより自動運転モードへの切り替えができる。2つのパドルを引くと、グリーンのライトが点灯状態となり、車の操縦を自動運転に移行したことを伝える。

■自動運転が不可能な場合は1分後に停車

自動運転が可能なルートを外れると、ドライバー自身による運転を再開するよう通知され、ディスプレーに60秒のカウントダウンが表示される。何らかの理由により、1分以内にドライバーがパドルスイッチを操作して自身による運転に切り替えなかった場合、安全な場所へ自動で停車する。

ボルボの新自動運転システム、インテリセーフ・オート・パイロットは、2017年にスウェーデンのヨーテボリで行われる世界最大規模の自動運転プロジェクト「ドライブ・ミー」を通じ、100台のボルボ「XC90」で最初に実用化される予定。同プロジェクトは、自動運転システムを搭載したXC90により、約50キロメートルの決められた道路で、ドライブや通勤などの日常的な走行環境で実施される。

同プロジェクトに続き、ボルボのインテリセーフ・オート・パイロットシステムは一般利用にも導入されていく予定という。

2015/10/7


 

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