パナソニックは9日、グループ会社のパナソニックエコシステムズ(本社:愛知県春日井市)が、中国・江蘇省蘇州市に新法式のディーゼル排ガス浄化用触媒フィルター工場を新設すると発表した。ディーゼルエンジン車の規制が日米欧を中心に順次強化されるなか、新たに受注した中国エンジンメーカーなどに向け、今年12月から生産を開始する。

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パナソニックエコシステムズは、換気扇や空気清浄機などのIAQ(Indoor Air Quality:室内空気質)製品をグローバルに展開。高価な白金を使用せず、低温で粒子状物質を分解する省エネ性に優れた新しい方式のディーゼル排ガス浄化用触媒を2010年に開発している。

中国では初めてエンジンメーカーからの受注が決定したほか、既存車や、これから規制が強化される農機や建機などの非道路機器にも採用が決まったという。需要に迅速に対応するために、日本の春日井工場で触媒粉体を生産。蘇州工場でDPF(Diesel Particulate Filter)基材にコーティングし、ディーゼル排ガス浄化用触媒フィルターを生産する。

新工場の設立により、ディーゼル排ガス浄化用触媒事業を本格的に展開し、2018年度には100億円規模の販売を目指す。

 

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