ロシアの鉄鋼大手セベルスタリは12日、現代自動車がサンクトペテルブルク工場で生産する小型車「ソラリス」のフロントパネル用の圧延鋼板の量産を開始したと発表した。同社にとって初の現代・起亜自動車グループ向けのフロントパネル供給となる。

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セベルスタリは、既存契約に基づき、今年1月から12月まで現代ソラリスと起亜「リオ」の内部部品向けの亜鉛メッキ鉱と冷延鋼板の供給を行う。現代ソラリスと起亜リオは、ロシアの新車販売でトップ3に入る人気モデル。

セベルスタリのロシア・スチール部門のセルゲイ・トロポフ最高経営責任者(CEO)は、今回のフロントパネル用の圧延鋼材の供給開始により、現代・起亜からの新たな契約獲得の可能性が広がるとしている。

セベルスタリは、ルノー・日産アライアンスとも今年7月から来年2月まで圧延鋼材を供給する契約を結んでいる。

■チェレポヴェツ製鋼所に二次精錬設備を増設
セベルスタリは同日、ロシア西部ヴォログダ州のチェレポヴェツ(Cherepovets)製鋼所で2つ目となる二次精錬設備の建造を開始したと発表した。投資額は約30億ルーブル(約55億円)設備能力は年間480万トンで、2017年の完工を見込む。

同社は、転炉鋼の生産能力を現在の年間950万トンから、1028万3000トンに引き上げる計画だ。

 

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