中国のインターネット検索エンジン大手である百度(バイドゥ)は現地時間の9日、北京市内の公道で自動運転車の実験走行を実施したと発表した。高速道路だけでなく一般道でも安全に走行したとしている。

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実験車両は昨年9月に自動運転技術の共同研究で提携したBMWの「3シリーズ」がベース車両となっている。北京市海淀区にある百度の本社から一般道路と高速道路を経て30キロメートルの道のりを自動運転で往復した。インターチェンジでの合流や車線変更、追い越し、一般道路での右左折やUターンなども問題なくこなしたとしている。この間の最高速度は時速100キロに達した。

百度の自動運転技術は3次元電子マップの生成と自車位置の測定を柱としており、数センチ単位の精度で自車の位置を特定できることが特長。まずはバスなど特定のルートを反復して走行する車両での実用化に適しているという。同社は今後、5~10年で中国国内の道路の大半を3次元地図データに収録することを目指すとしている。

■自動運転の新部門を設置
同社はまた、自動運転ビジネスユニットを設立し、上級副社長の王勁氏が責任者に就任したと明らかにした。同氏は今回の実験について「北京の複雑な道路条件の下での完全な自動運転は困難なチャレンジだった。他車のドライバーの動きも予測し難いものがあった」と振り返っている。

 

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