トーヨーエイテックはこのほど、タイの自動変速機(AT)用オイルポンプの生産拠点、「トーヨーアドバンスドテクノロジーズオートモービルコンポーネンツ(タイランド)」(TACT)を正式開所した。15日に開所式を行った。


トーヨーエイテックは工作機械、自動車部品、表面処理の3つの事業を展開。自動車部品事業では、東広島工場を主力工場として自動変速機用オイルポンプなどを生産しており、マツダ車に搭載される「スカイアクティブ・ドライブ(SKYACTIV―DRIVE)」用オイルポンプについては、全数を同社が供給している。

マツダがタイに新トランスミッション工場の「マツダ・パワートレイン・マニュファクチャリング(タイランド)」(MPMT)を建設し、スカイアクティブ・ドライブを生産するとの決定を受け、トーヨーエイテックも同工場向けオイルポンプをタイで生産することを決定。初の海外生産拠点として、2013年7月に100%出資の現地法人TACTを設立した。

■新開発の中型マシニングセンターを導入
TACTはトーヨーエイテックの東広島工場をマザー工場とし、工作機械メーカーでもあるトーヨーエイテックが新たに開発した中型マシニングセンター(TVMT―35)をはじめ最新の設備を導入。MPMTの工場内にスペースを借り受けて、総投資額約12億円で年間40万台の生産能力を持つラインを完成させた。

これによりスカイアクティブ・ドライブ用オイルポンプの供給は、マツダ防府工場(中関)向けをトーヨーエイテックの東広島工場が、MPMT向けをTACTがそれぞれ担うことになる。

 

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