フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は11日に開幕した北米国際自動車ショー(デトロイト・モーターショー)で、新型ミニバンのクライスラー「パシフィカ(Pacifica)」を初公開した。同社の量販モデルとしては初めてプラグイン・ハイブリッド車(PHV)のグレードを用意しており、トヨタやホンダ、日産などのミニバンに対抗する構えだ。

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■PHVのEVモードは48キロ
パワートレインはV型6気筒の3600ccガソリンエンジンとPHVの2種類だが、PHVのエンジンの詳細については公表していない。PHVは2モーター式で、16キロワット時のリチウムイオン電池を搭載する。電気自動車(EV)モードでの航続距離は30マイル(約48キロメートル)で、EVモード走行のガソリン換算の電力消費量は80MPGe(燃料1リットル当たり34キロ相当)となっている。

ガソリンエンジン車の最高出力は287馬力、最大トルクは355Nmで、9速オートマチックトランスミッションと組み合わされている。

乗車定員は8人で、クラス最高レベルの室内空間を実現した。運転アシスト機能では360度のサラウンドビューカメラや駐車アシスト、アダプティブ・クルーズコントロールなどを備えたとしている。

■カナダ工場で生産
カナダのオンタリオ州ウインザー工場で生産し、エンジン車は今年の春、PHV は今年の下半期中に店頭販売を開始するとした。

2016/1/12

 

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