在モスクワの欧州ビジネス協会(AEB)が14日発表した2015年のロシア国内の新車販売台数(乗用車、小型商用車)は前年比35.7%減の160万1216台となり、09年のリセッション(景気後退)以降で最低を記録した。3年連続で前年実績を下回った。昨年1月の予想の24%減よりも大きく落ち込んだ。AEBは16年の新車市場が4.7%減の153万台と低迷し、4年連続で減少するとみている。


12月単月の販売台数は45.7%減の14万6963台で、12カ月連続の2けた減となった。

■ルノーが4位に後退、トヨタが5位に浮上
15年のブランド別の販売台数は、1位の自動車最大手アフトワズのラーダが30.5%減の26万9096台だった。14年の15%減と比べて大きく落ち込んだ。

起亜自動車が16.4%減の16万3500台で2年連続の2位。現代自動車は10.3%減の16万1201台で、前年の4位から3位に浮上した。

ルノーは38.1%減の12万411台で、3位から4位に後退。同社は13年にはブランド別2位となっていた。

トヨタは39.4%減の9万8149台で、6位から5位に浮上。同社は14年にも前年の7位から順位を上げている。14年には8位から5位に急上昇していた日産自動車は、43.8%減の9万1100台で6位に後退した。

フォルクスワーゲン(VW)は38.8%減の7万8390台で、前年に続いて7位。シュコダは34.8%減の5万5012台となり、前年の9位から8位に上昇した。同ブランドは14年にも10位から順位を上げている。

9位はGAZ LCVで、26.2%減の5万1192台となり、前年の11位から上昇。シボレーは59.6%減の4万9765台で、8位から10位に後退した。

ダットサンは177.7%増の3万1697台で、15位となっている。

ダットサンとインフィニティを含むアフトワズ・ルノー・日産グループの15年の販売は32.2%減の51万7799台で、市場シェア率は前年の30.7%から32.3 %に上昇している。

■モデル別2位と3位の販売が増加
15年のモデル別販売は、ラーダ「グランタ」が21.4%減の12万182台で1位を維持した。2位は現代「ソラリス」で1.1%増の11万5868台、3位は起亜「ニュー・リオ」で3.7%増の9万7097台と、ロシアの新車市場が約4割減となるなか、いずれも販売を伸ばしている。

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2016/1/15

 

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