自動車部品大手の米クーパー・スタンダードはこのほど、中国の2カ所で新工場を開所したと発表した。いずれも流体移送システム(fluid transfer system、FTS)を生産する。


一方は西部の重慶市で、面積は1万8000平方メートル、従業員数は200人となっている。FTSのほかに燃料やブレーキオイルのホース類、シーリング材などを製造し、フォード・モーターやメルセデス・ベンツ、ボルボ・カーズなどに供給する。

もう一方はイノアックコーポレーション(本社:愛知県名古屋市)との合弁会社で、東部の江蘇省淮安市に設置された。主にFTSを生産する。両社は2014年8月に合弁会社の設立について合意しており、出資比率はクーパーが51%、イノアックが49%とされていた。

クーパー・スタンダードは03年に中国市場に進出。07年にはアジア太平洋地区総本部を中国に設置し、14年7月には上海市に設立したアジア太平洋地区の技術センターが正式に稼働した。昨年8月にも江蘇省蘇州市と遼寧省瀋陽市で新工場を開所している。中国国内に11の生産拠点を保有し、従業員数は5200人に上る。

2016/2/5

 

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