在モスクワの欧州ビジネス協会(AEB)が8日発表した1月のロシア国内の新車販売台数(乗用車、小型商用車)は前年同月比29.1%減の8万1849台だった。13カ月連続の減少。2けた減も13カ月連続となった。


15年のロシアの新車販売は前年比35.7%減の160万1216台となり、09年のリセッション(景気後退)以降で最低を記録。3年連続で前年実績を下回った。AEBは先月、16年の新車市場について4.7%減の153万台と予想している。

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■トヨタが4位浮上、フォードが24.5%増
1月のブランド別の販売台数は、1位の自動車最大手アフトワズのラーダが10.9%減の1万5577台だった。2位は前月に続き起亜自動車で20.2%減の9049台。現代自動車は37%減の8010台で、2カ月連続の3位だった。

前月5位のトヨタ自動車が15.2%減の6064台で4位に浮上。ルノーは43.1%減の5014台で、4位から5位に後退した。

前月と同様、6位は日産自動車で50.6%減の4494台、7位はフォルクスワーゲン(VW)で28.2%減の4425台だった。

シュコダが30.6%減の3556台で、10位から8位に浮上。メルセデス・ベンツは0.9%増の3205台で、13位から9位に上昇した。フォードは24.5%増の2258台と2けたの伸びを示し、前月の11位から10位に上昇した。

■力帆とレクサスが2けた増
UAZは14.3%減の1930台で、8位から11位に後退。前月20位のBMWは24.6%減の1919台で12位に上昇した。GAZ LCVは1.3%増の1851台を販売したものの、9位から13位に後退。前月19位のマツダは40.8%減の1411台となったが、14位に上昇した。

三菱自動車は58.9%減の1323台で14位から15位に後退。前月22位の大宇は37%減の1269台で16位に上昇した。力帆は63%増の1244台を販売したが、15位から17位に後退。シボレーは60.6%減の1201台で、12位から18位に下落した。

レクサスは57.2%増の1085台と2けた増を示したが、18位から19位に後退。ダットサンは65.9%減の1001台で、前月の16位から20位となった。

ダットサンとインフィニティを含むアフトワズ・ルノー・日産グループの1月の販売は32.4%減の2万6384台で、市場シェア率は前年同月の33.8%から32.2%に縮小している。

■ラーダの新型車「ベスタ」がモデル別9位に
1月のモデル別販売は、ラーダ「グランタ」が4.7%減の7377台で1位。2位は現代「ソラリス」で31.5%減の5626台、3位は起亜「ニュー・リオ」で31.4%減の3553台だった。

ラーダブランドでは、昨年末に販売を開始した「ベスタ(VESTA)」が1月に1643台を販売し、9位にランクインしている。

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2016/2/9

 

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