日産自動車は17日、マレーシアのタンチョンモーターグループと共同で、日産としては初となるミャンマーでの車両生産を年内に開始すると発表した。まずタンチョングループの既存の施設内に車両生産ラインを新設し、小型セダン「サニー」の生産を開始。その後、新工場へ生産を移管する予定という。本格稼働時の生産能力は年間1万台となる見込み。


新工場の建設計画は、バゴー管区で進んでおり、17日には土地賃借契約の調印式が行われた。同工場では約300人を雇用。生産開始に向け、現在200人の従業員が、マレーシアのタンチョンの工場で訓練を受けている。

日産は2013年にミャンマーで自動車販売を開始。現在はスポーツタイプ多目的車(SUV)の「エクストレイル」、セダンの「アルティマ」、ピックアップトラックの「ナヴァラ」、商用バンの「NV350 アーバン」、マイクロバスの「シビリアン」を販売している。

タンチョングループは、自動車の生産、販売やアフターサービス、ローン、リース、保険などの関連金融サービスを提供。マレーシアのほか、シンガポール、ベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマーで日産車の独占販売店となっている。

 

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