自動車用触媒事業を手掛けるベルギーのユミコア(Umicore)は1日、同社として欧州初となる電気自動車(EV)用電池の負極材工場をポーランド南部ニサ(Nysa)に建設すると発表した。2020年後半に生産を開始する見通し。これにより最大で400人の雇用が創出される見込みという。ロイター通信が伝えた。


EV用電池の大半は現在、アジアで生産されている。欧州連合(EU)が環境規制を強化するなか、自動車メーカーはゼロエミッション車へのシフトを加速。EV用の電池生産は欧州の自動車産業にとって戦略的な重要性を増しており、EUは昨年10月、自動車と化学、エンジニアリング大手の代表らとEUでの電池生産について協議していた。ユミコアのグリンバーグ最高経営責任者(CEO)は、EV用の負極在工場がEUの方針に「大きく貢献する」と述べている。

ユミコアに先立ち、韓国のLG化学(LGケム)はポーランドで車載電池工場を建設中で、年内に開所する予定となっている。

2018/6/5

 

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