ダイムラーは5日、米アラバマ州タスカルーサ工場の近郊で電気自動車(EV)用の電池工場の建設を開始したと発表した。EV専用のEQブランドで発売する予定のスポーツタイプ多目的車(SUV)に搭載する。同日にはメルセデス・ベンツの新型SUV「GLE」のラインオフ式典も開催した。


同工場から7マイル(約11キロメートル)の距離にある地区にはコンソリデーション・センターも建設する。同センターはボディ部品やアセンブリー部品を集積し、組立ラインの製造順序に各部品をパッケージ化するなどの業務を担当する。同センターと電池工場はいずれも2019年中に操業を開始する予定となっている。これらの一連の業務拡大にともなう新規雇用創出は600人以上となる見込み。

同社は昨年9月にタスカルーサ工場で10億米ドルの投資を行うと発表しており、今回の電池工場とコンソリデーション・センターの投資分もこれに含まれるとした。電池工場の建屋面積は100万平方フィート(約9万2900平方メートル)とされる。

ダイムラーはドイツ国内のほかに中国とタイ、米国の計8カ所で電池を生産する計画。EQブランドのEVは6カ所の工場で生産されることになっている。2022年までに全モデルシリーズごとに最低でも1車種のEVをラインアップする方針だ。

2018/10/9

 

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