仏PSAグループは15日、2018年の世界販売台数が前年比6.8%増の387万7765台に上ったと発表した。欧州連合(EU)で18年9月1日から新排出ガス基準「国際調和排出ガス・燃費試験法(WLTP)」が導入され、競合他社が対応に送れて主要モデルの販売が落ち込んだ一方、PSAは全モデルの認証を8月末までに取得したことが奏功した。


■プジョーブランドは17.9%減
ブランド別の世界販売はプジョーが17.9%減の174万214台、シトロエンが0.9%減の104万6229台、DSが0.8%増の5万3265台、オペル/ボクソールが初めて1~12月分を計上しており、103万8057台だった。

車種別ではバンなどの小型商用車(LCV)の販売が好調で、18.3%増の56万4147台となり、過去最高を更新した。

■欧州市場で30.6%増加、中東・アジアで苦戦
最大市場である欧州での販売台数が30.6%増の310万6160台となり、グループ全体の80.1%を占めた。欧州市場でのシェアは3.8ポイント上昇し、17.1%に達したとしている。

イラン市場からの撤退に追い込まれた中東アフリカ市場では52.8%減の29万1998台と大幅に落ち込み、世界最大市場である中国を含む中国・東南アジア市場でも32.2%減の26万2583台を厳しい状況が続いている。

南米市場でも主力のアルゼンチンの不況により、15.0%減の17万5257台と振るわず、例年以上に欧州市場へ依存する格好となった。

2019/1/16

 

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