ドイツの化学大手BASFはこのほど、2018年の自動車のカラーレポートを発表した。これによると、ホワイトとブラック、グレー、シルバーの無彩色の車が引き続き市場を席巻しており、これらの色は世界中で生産される自動車の色のほぼ80%を占めている。なかでもホワイトは最も人気があり、全体の41%を占めている。北米では4台に1台以上(28%)、欧州では3台に1台(31%)、アジア太平洋地域では2台に1台以上(53%)がホワイトとなっている。


ホワイトの次に多いブラックは16%、グレーは13%だった。シルバーは9%で、前年に比べてわずかに減少した。

■有彩色ではブルーが人気
有彩色の中では、ブルーが最も人気があり、全体の8%を占めた。これにレッドの7%、ブラウンの2%が続いた。ゴールドとオレンジ、グリーン、バイオレットはそれぞれ1%だった。

これらの有彩色は、コンパクトカーやサブコンパクトカーのような小型の車種で人気があり、有彩色の比率は大型車では大幅に減少する。小型車でも前年に比べてホワイトとブラックの人気が大幅に上昇した。

■欧州ではグレーが2位
欧州では19%がグレーで、18%のブラックを抜いて2番目に人気のある色となっている。明るいグレーから暗いメタリックのアントラシット(消炭色)まで110種類以上が取りそろえられている。約140種類の選択肢があるブルーは11%で、18年には10%のシルバーを抜き、4番目に好まれる色となっている。

アジア太平洋地域ではホワイトの人気が前年に比べて大きく伸びた。有彩色のなかでは、依然としてレッドが一番人気だが、ブルーがその差を縮めつつある。スポーツタイプ多目的車(SUV)では引き続きブラウンの人気があるが、減速の兆しを見せており、ブラウンの重要性は過去のものになりつつあるという。

■北米は無彩色が約75%
北米では無彩色が依然として最も人気のある自動車用カラーで、北米で生産される自動車の約75%を占めた。無彩色以外では、特にピックアップトラックやスポーツカーでレッドの人気が高まっており、全体の12%を占め、4位のシルバー(13%)との差を縮めている、クロスオーバー車(CUV)ではホワイトが一番人気で、ブラックとグレーが続いている。

2019/1/24

 

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