フォルクスワーゲン(VW)が14日発表した2019年の小売りベースのグループ世界販売台数(乗用車、商用車)は前年比1.3%増の1097万4600台と過去最高を記録した。ルノー・日産自動車・三菱自動車アライアンス、トヨタ自動車を上回り、世界首位となった可能性がある。12月単月の世界販売台数は前年同月比12.5%増の103万800台と4カ月連続で増加した。

■欧州と米国、中国が増加
19年のVWグループの地域別販売は、欧州が3.9%増の455万2800台で、このうち西欧は4.6%増の374万7000台、本国ドイツは6.2%増の136万4000台だった。中東欧は1.1%増の80万5800台で、このうちロシアは1.6%増の23万3600台だった。

北米は0.5%減の95万1500台。カナダとメキシコが減少したが、米国は2.5%増の65万4200台と伸びを示した。

南米は3.2%増の60万8600台で、このうちブラジルは17.1%増の47万400台と急伸した。

アジア太平洋は0.4%減の453万100台となったが、中国(香港含む)は0.6%増の423万3600台と市場全体が縮小するなか、伸びを示した。

■シュコダ以外の主要ブランドが増加
19年のブランド別の販売は、VWブランドの乗用車が0.5%増の627万8300台、アウディが1.8%増の184万5600台。チェコのシュコダは0.9%減の124万2800台で、スペインのセアトは10.9%増の57万4100台だった。ポルシェは9.6%増の28万800台だった。

■VWブランドの商用車が減少
商用車は、VWブランドが1.6%減の49万1600台、独MANが4.6%増の14万2800台、スウェーデンのスカニアが3.1%増の9万9500台だった。

2020/1/15

 

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