スウェーデンの軸受大手SKFは7日、自動車事業の分離の一環としてメキシコ国内の1工場を閉鎖すると発表した。メキシコ国内の製造拠点を統合し、長期的な効率性と競争力の強化を図るための措置としている。
■モンテレイ工場の業務は2工場に移管
モンテレイ工場は廃止され、自動車向けの生産は同国中東部プエブラ州にある工場に、各種産業向け製品の生産はモンテレイ近郊のラ・シージャ(la Silla)にある工場に移管される。
モンテレイ工場は自動車向け軸受事業と産業機器向け軸受事業の共通工場として、また米州では電気自動車(EV)の需要が増加するとの予測に対応するために設立されたが、同社が2024年9月に自動車向け軸受事業をスピンオフ(分離・独立)させる手続きを開始すると発表したことや、EVの需要が同社の予想を下回ったことにより、モンテレイ工場の生産能力が過剰となった。
同工場を廃止した後の新たな生産体制は効率性と競争力の向上を目指すとともに、将来の電動化需要の増加に対応できる能力を備えることを目的としている。
■390人を削減して100人の雇用創出
今回の措置により、モンテレイ工場では約390名の人員削減が行われる一方、プエブラ工場とラ・シージャ工場では約100名の新規雇用が創出される予定。今回の措置に伴う費用は約5億スウェーデンクローナ(約85億円)で、今年の第2四半期(4~6月)決算に計上される予定という。
■自動車軸受事業はSKFベルテボとして上場へ
同社は今年2月に分離後の自動車向け軸受事業の商号をSKFベルテボ(SKF Vertevo)とすると発表。SKFベルテボは今年の第4四半期(10~12月)中にナスダックストックホルムで上場することを目指している。
2026/4/9
