ドイツの特殊化学品メーカーのランクセス(LANXESS)はこのほど、電池用化学品事業に参入し、独西部ノルトライン=ヴェストファーレン州レバークーゼンの拠点で2022年からリチウムイオン電池用の電解質配合製品(フォーミュレーション)を製造すると発表した。中国の化学原料メーカーの天賜高新材料(Tinci Materials Technology、本社:広東省広州市)向けに供給する。

製造には、ランクセスの完全子会社である受託製造メーカーのサルティゴが運営するハイテクプラントが活用される。同プラントでは、最高の品質要件に準拠して電解質を配合することが可能という。

電解質は電池セル内でのリチウムイオンの活性に重要な役割を果たしており、リチウムイオン電池の鍵となるコンポーネント。天賜材料は、ランクセスが製造する高性能な電解質配合製品により、欧州の電池セルメーカー向けの現地生産が可能になる。

天賜材料は2000年の設立。3月にはレバークーゼンにリチウムイオン電池材料を製造する完全子会社Tinci Materialsを設立すると発表している。

2021/4/12

 

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