東欧クロアチアの電気自動車(EV)メーカーのリマック・アウトモビリ(Rimac Automobili)は12日、同国の首都ザグレブ近郊で新キャンパスを建設すると発表した。総投資額は2億ユーロ(約260億円)で、グローバルな研究開発(R&D)、生産拠点となる。今年後半に建設を開始し、2023年までの完工を見込む。

■大手メーカー向け部品の量産も可能

新キャンパスの敷地面積は20万平方メートルで、建屋面積は10万平方メートル。R&Dと生産施設のほか、テストコースや宿泊施設、博物館も設置する。新設する拠点では、プロトタイプや少量のプロジェクトから、グローバルな自動車メーカー向けの電動ドライブトレインと電池システムの量産も可能になるという。

リマックは2009年の設立で、EVのスーパーカーの開発を手掛けており、従業員は1000人に上る。

同社に対しては、独フォルクスワーゲン(VW)傘下のポルシェや韓国の現代自動車グループが出資。ポルシェは3月、リマックへの出資比率を24%に引き上げることで合意したと発表した。ポルシェは、高電圧の電池やEV用パワートレインの開発でリマックとの協業を強化する方針とされる。

2021/4/15

 

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