独フォルクスワーゲン(VW)は19日に開幕した上海モーターショーで新型EV(電気自動車)の「ID.6」を初公開した。IDシリーズとしては3モデル目の中型スポーツタイプ多目的車(SUV)で、単一市場向けとしては初めて投入するモデルになるとしている。


電池は58キロワット時(KWh)と77KWhの2タイプを用意しており、いずれもキャビンの下に配置することで重心を引き下げる効果を持つ。航続距離は436~588キロメートル。上級グレードの最高出力は225KW(約305馬力)としており、従来のIDシリーズ車との違いを際立たせている。ただし、最高速度は時速160キロにとどまる。

■ホイールベース延長で3列席を実現

プラットフォームは従来の「ID.3」や「ID.4」と同じEV専用プラットフォーム(車台)の「MEB」を使用しているが、ホイールベースをID.4よりも30センチ延長したことで一部のグレードでは3列シート7人乗りを実現した。

VWと中国第一汽車集団(一汽集団)の合弁会社である一汽大衆(一汽VW)の仏山市の工場では「ID.6X」を、上海市の安亭工場では「ID.6 CROZZ」をそれぞれ生産する。

2021/4/20

 

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