韓国の起亜が22日発表した2021年第1四半期(1~3月)決算は、売上高が前年同期比13.8%増の16兆5817億ウォン(約1兆6000億円)、営業利益が142.2%増の1兆764億ウォン(約1037億円)、純利益が289.2%増の1兆35億ウォン(約967億円)だった。商品ミックスの改善と、利益率が高いスポーツタイプ多目的車(SUV)の販売好調が収益増に貢献したとしている。


第1四半期の世界販売台数は6.4%増の68万9990台だった。韓国国内は11.4%増の13万75台で、SUV「ソレント」やミニバン「カーニバル」の新モデルの販売が好調だった。海外は5.3%増の55万9915台で、特にインド市場が大幅に伸びた。インドでは小型SUV「ソネット」が1~3月に2万5000台以上を販売した。

■21年の世界販売目標は12%増の292万台

起亜は今年、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で打撃を受けた世界経済が回復するとともに、自動車需要が改善すると予想。新型セダン「K8」やEV専用プラットフォーム(車台)を採用した初のEVとなる「EV6」などを投入する計画で、2021年の世界販売の目標を12.1%増の約292万台に設定。内訳は、国内が53万5000台、海外が239万台としている。

一方で、新型コロナの影響が長引く可能性と半導体の供給不足が業界の不確実性を増すと指摘。ビジネスリスクを最小限に抑えるため、半導体については供給状況に応じて柔軟に生産計画を調整し、代替の半導体部品を探しながら部品在庫を先取りして確保し、生産への影響を最小限に抑えるとしている。

2021/4/23

 

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