大同特殊鋼(本社:愛知県名古屋市)は26日、同社と同社の中国子会社の大同特殊鋼(上海)が米ティムケンスチールの中国の営業・技術サービス拠点である鉄姆肯鋼材(上海)の株式100%を取得する契約を締結したと発表した。高度化が進む中国市場向けのスペシャル・バー・クオリティー(SBQ)製品のさらなる拡販と高合金や特殊ステンレス鋼の販売力を強化するのが目的。7月に取得する。


大同特殊鋼とティムケンスチールは2007年から特殊鋼の製造と供給で協業。09年には中国と東アジアでの商業協定「Project HINOKI」を開始し、非常に過酷な用途向けに設計されたSBQ製品を供給してきた。

世界各国がカーボンニュートラルを目指すなか、自動車分野では電動化、発電分野では再生可能エネルギーへの移行など特殊鋼を使用する産業分野が大きく変革し、SBQ製品に対する要望がさらに高度化することが予想されるという。

2021/4/27

 

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