米フォード・モーターは27日、ルーマニア南部クライオバ(Craiova)の工場に3億米ドルを投じ、新型の小型商用車(LCV)の生産を2023年から開始すると発表した。翌24年には新型LCVの電気自動車(EV)の生産も開始。ルーマニアで生産されるフォード初のEVとなる。新型LCVの詳細は追って発表する予定。

同社のルーマニア工場の従業員数は約6000人で、現在はコンパクトSUV(スポーツタイプ多目的車)の「エコスポーツ」と「プーマ(Puma)」のほか、1000ccのガソリンエンジン「エコブースト」を生産。19年10月にはプーマのハイブリッド車(HV)の生産を開始している。

フォードは、独ケルン工場とトルコのコチ財閥との合弁会社であるフォード・オトサンの同国北西部コジャエリ(Kocaeli)工場でも23年からEVを生産する計画。コジャエリ工場では商用バン「トランジット・カスタム」の内燃エンジン車とEV、HVを生産する計画だ。

■30年までに欧州の商用車販売の3分の2がEVまたはPHVに

フォードは2024年までに欧州で販売する商用車のラインアップにEVまたはプラグイン・ハイブリッド車(PHV)を加える予定で、欧州の商用車販売の3分の2は30年までにEVまたはPHVになると予想している。

2021/4/28

 

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