TDKは28日、同社の香港子会社で二次電池事業を行うAmperex Technology(ATL)が、中国の車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL、本社:福建省寧徳市)とクロスライセンスの締結と合弁会社の設立を含む業務提携を結んだと発表した。


ATLとCATLが得意とする二次電池の技術やノウハウを融合し、家庭用蓄電システムや電動二輪車、産業用途に適した中型の二次電池の開発、製造、販売に特化した合弁会社2社を設立し、運営する予定。合弁会社の名称や所在地、設立年月日などは未定だが、出資比率は電池セルの合弁についてはATLが30%、CATLが70%で、電池パックの合弁はATLが70%、CATLが30%となる。

■戦略的な協業関係を構築

TDKは電気自動車(EV)向けの電子部品やDC―DCコンバーター、車載用充電器などの車載用電源製品の事業強化を図っている。今後はCATLの二次電池を含む車載用のパワーユニットでTDKが得意とする車載用電子部品や電源製品を提供するなど、戦略的な協業関係の構築も進めていくとしている。

2021/4/30

 

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