スウェーデンの自動車安全システム・電子部品大手オートリブは18日、メキシコ中部のアグアスカリエンテス州で新工場を建設すると発表した。ステアリング・ホイール(ハンドル)を生産する。

新工場の床面積は32万2000平方フィート(約2万9910平方メートル)で、フル稼働時には3000人を雇用する。今年の6月に起工し、2022年1月までに操業を開始する予定としている。生産能力や投資額については公表していない。

新工場では鋳造、プラスチックとポリウレタンの射出成形、レザー素材のラッピング、最終組立、テストなどの工程を備えるほか、開発機能も持たせる。ステアリング・ホイールはエアバッグを格納するだけでなく、さまざまな車両制御のスイッチが装備されるようになり、今後は特に自動運転機能などの実装も想定されることから、製造プロセスも複雑化するとみている。

■ステアリング事業だけで16工場、年産2000万台分

同社のステアリング・ホイール事業は世界各地の16カ所に工場、4カ所に技術センターを展開。年間生産能力は2000万台分に達している。同社全体の従業員数は6万8000人で、2020年の売上高は74億4700万米ドルとなっている。

2021/5/19

 

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