独ダイムラー傘下のメルセデス・ベンツは24日、スウェーデンの新興企業のH2グリーン・スチール(H2GS)の株式を自動車メーカーとして初めて取得したと発表した。早ければ2025年から製造過程で二酸化炭素(CO2)を排出しないグリーンスチールを自社の車両に使用するとしている。

H2GSは2020年の設立。スウェーデン北部に生産施設を建設することを目指しており、2030年までに製造過程でCO2を排出しないグリーンスチールを500万トン生産する計画。メルセデスはH2GSへの出資額について、数百万ユーロとしている。

メルセデスのセダンは約50%が鉄鋼でつくられており、生産の全工程で排出するCO2の約30%は鉄鋼製造時のものとされる。同社は2039年までにすべての新車の二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を目指しており、グリーンスチールの採用は目標達成のための取り組みの一環。

2021/5/26

 

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