フランスの自動車部品メーカー大手のフォルシアはこのほど、中国の水素タンクメーカー大手CLD(本社:遼寧省瀋陽市)の買収手続きを完了したと発表した。CLDは先に、「タイプ4」の水素タンクの国産メーカーとして初めて中国政府の認証を受けた。

CLDは約200人を雇用し、年間3万個のタンクを製造できる工場2カ所を遼寧省に保有している。フォルシアが2月に買収を発表して以降、CLDは上海汽車などの中国の自動車メーカー大手から商用車の大型フリート用の水素タンクを受注してきた。

アルミライナーを使った「タイプ3」の水素タンクとは異なり、樹脂製のタイプ4の水素タンクは軽量なため、燃料電池車(FCV)への搭載に適している。フォルシアは今後、中国市場での水素モビリティの普及に注力する考え。

2021/5/27

 

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