自動車部品メーカーの米スタンダード・モーター・プロダクツ(SMP)は1日、電気電子部品メーカーの米トロムベッタ(Trombetta)を買収すると発表した。1億800万米ドルを投じてトロムベッタの全株を取得し、完全子会社化する。


トロムベッタは正式名称がトランペット・ホールディングスだが、通称のトロムベッタの方が知名度は高いとされる。1932年の設立で、主に商用車や建機、農機向けのDCコントラクターや車両の制御系ネットワーク(CAN)デバイス、電圧レギュレーターなどを製造し、商用車メーカーなどに納入している。

年間の売上高は6000万米ドル規模で、従業員数は300人。本社はデラウェア州で、米国内ではウィスコンシン州に2カ所、メキシコでは米国との国境に近いティファナに工場を保有。中国では江蘇省無錫市に多数派出資の合弁工場を持つ。

■アフターマーケット事業とのシナジーを期待

SMPはこれまでアフターマーケット向けの部品を主力事業としてきたが、トロムベッタを買収することで、自動車メーカー向けの事業拡大を目指す。同時にトロムベッタの製品をアフターマーケットで展開することも視野に入れている。

2021/6/4

 

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