米ゼネラル・モーターズ(GM)は15日、電気自動車(EV)用に開発した電池と燃料電池車(FCV)向けに開発した燃料電池(FC)システムを鉄道機関車用システムメーカーのワブテック(Wabtec)に供給することで基本合意したと発表した。EVやFCVのために開発した技術を自動車以外の新市場へ持ち込むことで新たな市場を切り開くことになる。

GMがワブテックに供給するのは次世代リチウムイオン電池の「アルティウム」とFCシステムの「ハイドロテック・パワーキューブ」。アルティウムは韓国のLG化学の電池事業子会社であるLGエナジーソリューションと設立した車載電池メーカーの合弁会社アルティウム・セルス(Ultium Cells)が生産する。ハイドロテック・パワーキューブはGMとホンダの合弁会社であるFuel Cell System Manufacturing(FCSM)が生産する。

■電池機関車でCO2排出を最大30%減

ワブテックはすでに世界初の100%電池使用の機関車である「FLXドライブ」を開発した実績がある。FLXドライブの次世代車が列車をけん引した場合には二酸化炭素(CO2)の排出量を最大で30%削減することを想定しているという。

今後は同機関車の開発で培った知見にGMの技術を組み合わせることで電池機関車やFC機関車の性能を引き上げたい意向だ。ただし、今回の基本合意は法的拘束力を持たないため、今後は供給契約の詳細を詰めていく必要がある。

2021/6/16

 

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