豪連邦自動車商工会議所(FCAI)が5日発表した2021年6月の新車販売台数(乗用車、商用車)は前年同月比0.4%増の11万664台と8カ月連続で増加した。新車販売が月間10万台を突破したのは今年に入って3回目となった。上半期(1~6月)の累計販売台数は前年同期比28.3%増の56万7468台となった。


■通年100万台回復へ

FCAIのウェバー最高責任者は、連邦政府が5月に発表した新年度予算案で企業の支援策として即時減価償却制度を拡大したことや、自動車メーカー各社の年度末の販促活動が新車市場に追い風になったと指摘。新車市場が今年下半期(7~12月)も成長を続けると予想しており、通年販売が2年ぶりに100万台に回復するとの見方を示した。20年通年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で前年比13.7%減の91万6968台と3年連続で減少し、9年ぶりに100万台を割り込んでいた。

■乗用車とLCVが減少

6月の車種別の販売の内訳は、乗用車が6.7%減の2万3361台と3カ月ぶりに減少。スポーツタイプ多目的車(SUV)は3.5%増の5万3761台と9カ月連続で増加した。小型商用車(LCV)は0.3%減の2万8550台と9カ月ぶりに減少。大型商用車は8%増の4992台と8カ月連続で増加した。

■首位トヨタが9カ月ぶり減少

地元各メディアによれば、6月のメーカー別の販売台数は、首位のトヨタ自動車が7.8%減の2万1076台と9カ月ぶりに減少した。2位のマツダは29.8%増の1万2225台と9カ月連続で増加。フォード・モーターが10.9%増の8456台で4位から3位に浮上した。

起亜は37.8%増の7890台と6カ月連続で増加したが、3位から4位に後退した。現代自動車は4.9%減の7357台と8カ月ぶりに減少に転じたものの、6位から5位に上昇した。

■MGが8位に浮上

三菱自動車は24%減の5641台と6カ月ぶりに減少に転じ、5位から6位に後退した。フォルクスワーゲン(VW)が18.5%減の4674台で8位から7位に上昇。上海汽車集団傘下のMGが219.9%増の4303台と急伸し、8位に浮上した。日産自動車が5.3%減の40336台で9位、いすゞ自動車が49.2%増の3964台で10位だった。



2021/7/6

 

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