ドイツの自動車部品大手エバスペヒャー（Eberspaecher）はこのほど、燃料電池（ＦＣ）システム部品メーカーの米ビクトリ（ViCTORi）を買収すると発表した。全株式を取得し、完全子会社化する。買収額については公表していない。

ビクトリは2009年の設立で、コロラド州ボルダー（Boulder）に本社工場を置く。バイレックス（VAIREX）のブランド名でビルや住宅など建物用の定置型ＦＣ向けエアコンプレッサーやオフハイウェイ車両用のＦＣ向けエアコンプレッサーなどを製造・販売している。これまでに25カ国の顧客に向けて１万5000個のエアコンプレッサーを出荷した実績を持つ。

エバスペヒャーはビクトリを買収したことでＦＣ部品市場に参入すると同時に、燃料電池車（ＦＣＶ）のトラックやバス向けのＦＣ用エアコンプレッサーを開発し、供給していく方針だ。

2021/7/8