ドイツの化学大手BASFは8日、独北東部ブランデンブルク州シュヴァルツハイデで建設を進めている電気自動車(EV)用リチウムイオン電池の正極材(CAM)工場の敷地内に電池リサイクルの試作工場を新設すると発表した。2023年初めに稼働する予定。


試作工場では、使用済みのリチウムイオン電池のほか、電池セルメーカーや電池材料メーカーのオフスペック材料からリチウム、ニッケル、コバルト、マンガンを効果的に回収するための運用方法を開発し、その技術を最適化する。抽出した金属は、新しい正極材の生産に使用され、電池のバリューチェーンにおけるサーキュラー・エコノミー(循環型経済)が実現するとしている。

BASFは昨年11月、シュヴァルツハイデで正極材の新工場を起工。22年中に操業を開始する予定で、年間で約40万台のEVに供給できる生産能力を持つ。

2021/7/9

 

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