米フォード・モーターは9日、2021年第2四半期(4~6月)の合弁事業を含む中国の販売台数(台湾含む、小売りベース)が前年同期比3.6%減の約15万2900台だったと発表した。半導体の供給不足の影響で5四半期ぶりに前年実績を下回った。21年上半期(1~6月)は24%増の30万6700台となった。


■リンカーンが過去最高を記録

上半期の各ブランドの販売台数は、リンカーンが111.4%増の4万2200台と過去最高を記録。「コルセア」や「ノーチラス」、「アビエイター」などの現地生産のスポーツタイプ多目的車(SUV)が3万6300台以上を販売し、売り上げの86%を占めた。

フォードブランドの乗用車販売は6%増の11万6000台超。20年6月に発売された現地生産の中型SUV「エクスプローラー」は初年度に3万2500台以上を販売した。

台湾の福特六和汽車(Ford Lio-Ho)は36.4%増の1万3800台を販売。

■商用車販売は26.3%増

フォードと同社が出資する商用車メーカーの江鈴汽車(JMC)の商用車販売は26.3%増の約14万8000台に上った。内訳は、フォード「トランジット」が27.3%増の約2万7400台で、JMCブランドの商用車が27.5%増の約12万台。JMCブランドの販売のうち小型トラックが21.7%増の6万2800台で、ピックアップトラックが28.8%増の約3万3300台、商用バンが47.1%増の約2万3200台だった。

2021/7/12

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する