ドイツの自動車部品・タイヤ大手コンチネンタルは12日、産業用センサーを開発するイスラエルの新興企業のFeelitの少数株を取得したと発表した。コンチネンタルは自社の製品にFeelitのセンサー技術を統合する考え。出資額や出資比率は非公表となっている。Feelitは同日、コンチネンタルの出資も含め、合計で700万米ドルを調達したと発表した。


■ステッカー状のセンサーに強み、電池最適化に寄与

Feelitは2017年の設立で、同社のセンサーは競合の製品と比べて最高で50倍の感度を持つという。同社はナノテクノロジーを活用し、平面だけでなく丸みを帯びた表面や回転する機械部品にも張り付けることができるステッカー状のセンサーを開発。バルブやパイプ、ポンプなどの状態を監視し、予知保全が可能になることから、計画外のダウンタイムを防ぐことができるとしている。

コンチネンタルによれば、例えば電気自動車(EV)の電池冷却システムにFeelitのセンサーを張り付けることで、電池の性能と寿命を最適化できると説明している。

2021/7/13

 

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