日本板硝子(NSG)は2日、同社の拡張現実(AR)ヘッドアップディスプレー(AR―HUD)対応ガラスが、独メルセデス・ベンツの「Sクラス」の最新モデルに採用されていることを明らかにした。


■独自の高精度プレス工法を導入

日本板硝子は、高画質ディスプレーに対応する最先端の複雑なガラスを開発するため、同社独自のアドバンスドプレスベンディング技術(高精度プレス工法)をグレードアップした。高精度プレス工法は、高温に熱したガラスを1枚ずつ型に合わせてプレス成形する曲げ加工方法。ガラス自体の重力によって自然成形を行う自重工法に比べ、ガラスを深く、または立体的に曲げるような難しい成形や、ガラスに高い面精度が求められる場合に適している。

フロントガラスにはHUDの機能を補助するために開発された凍結防止技術も使用されている。これは熱線を使わずソーラー反射技術でフロントガラスを加熱するもので、フロントガラスに使用することで車全体のソーラー反射が高まり、快適な車内を実現できるという。

2021/8/3

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する